このブログは、ver.3.0にシフトして、他のサイトとともに統合、引っ越しました。移転先↓
TU de JF2IWL Test ! ( ver.3.0 )

【日刊 BF ニュース】
Be Forward !!を合言葉に、海外発のキレるニュースをお届けしています。
⇒こちらからどうぞ。
Tweets
JF2IWL IBP beacon reception
#SolarWeather #SpaceWeather


2018/01/26

【日刊競馬新聞社・外ウマ大予想論文!!】 ブーベ3Y0Zの伝搬予測とFT8の可能性についての考察


緒言

高山本線・特急ワイドビューひだよりも危ないモーレツスピードで南ゲルギア島130Rをフルスロットルでぶっ飛ばし、

流氷シケインを物ともせず疾走する特別快速超特急特攻野郎チームブーベF1・ベタンソス号ですが、到着予定時刻は1月30日の現地時間午前7時になります。

ではお船を待つ間、JAからブーベ島3Y0Zへの伝搬ソトウマ大予想を行つてみようかしらと。


仮説

HF伝搬のきほんとして、



これは1月22日の06JST、世界各国のスキマにより捕捉されたJA局、

、、およびJAスキマに捕捉されたDX局をJAセンターの大圏マップにプロットしたものですが、青は14メガ、赤は7メガです。

こちら真冬、かつ太陽黒点が皆無な今の状況では、遠方への伝搬は、通常は、このように、14メガはグレイラインに沿った日中側、7メガはグレイラインに乗った時の夜側にしか飛びません。

これを証拠立てることとして、



この図はベタンソス号マリタイムモバイル、3G9A/MMの捕捉状況ですが、同様、グレイラインに乗った瞬間に、14メガはグレイライン沿い、7メガは夜側のEUへ飛んでいます。

そして双方が日中、もしくは双方が夜部分に入り込んだら、夜の地を這う10メガを除いたどのバンドに於いても遠方へは飛びません。

このことはJAにおいては、一般的にハイバンドでは、朝のNA方面、夕方のEU方面しか飛ばないことで理解されますが、つまりキモはグレイラインに乗った瞬間です。


伝搬予測と、VOACAPの問題点

以上を念頭に、ではDXアトラスで、おめでたい節分の日のパスを探索してみますと、ベストタイムはただふたつ、





ひとつはブーベの夜明け、1930Zあたり、

そして、




こっちの夜明け22Z、この2点、しかもどちらかは夜、っていうのしかありません。

残念なことに、この時期、JAからでは、双方がグレイラインに乗ったベストタイミング、いはゆる世間一般用語の「グレイラインパス」、ってうのが無いのね。EUや中央アジアには存在するのに。

とすると、夜側には飛ばない14メガ以上のパスはいまいち存在しない、っていう結論が得られます。すなわち勝機は朝の7メガにあるだらう。

で、ここで問題になつてくるのが、例の問題的VOACAPのご神託ですが 、




こちら夜の21~23JST、14メガに太いパスがあるのがわかんねえなあ。夕方から夜の18メガも。

VOACAPで、2月の12Z、14メガ、自分=3エレ、相手=3エレ、100Wで計算させてみますと、



確かに暖かな南半球は真っ赤っかですが、こっちの冬になったら、ブーベ近くのZS6DN/Bは超高感度Farosですら取れてないし、だいたいが近場のVR2/BやVK6RBP/Bですら日没後は取れてないですよ。

これ↓は世界各国のスキマが捕捉したIBPビーコンの状況(マップはブーベ中心)ですが、



どちらかがグレイラインに乗った時、日中側にしか飛んでないですよ。

14メガがベストであると予言されている12Zの図(JA中心、ブーベ島は左下)。



こんなん、こっちの夜からブーベの真昼(現地午後1時)に飛ぶなんて考えられないですが、いはゆる白夜的南極効果でぶっ飛んで行くんでしょうか?


実証実験とその結果

ん~、理論と実情が合わないのも、自称プロパゲーションスタディマンとして気持ち悪いですから、では、お近くの南極、FT8でむやみにアクチブなドイツ南極ステーションDP1POLの飛びを、PSKRからログを引いて、けんきゅうしてみました。

今年の1月19日からの1週間に、DP1POLステーションが捕捉された解析(SH5コンテストアナライザに依る)

http://59925.org/sh5/jf2iwl/2018/2018_dp1pol_one_week_from_jan_19_dp1pol/index.htm

これ1週間・168時間中の6割、96時間がアクティブってどんだけヒマなのかと。


ここで、14メガの、時刻/カントリー内訳を見てみますと、




濃い青は1回だけ捕捉、薄緑になるにつれ捕捉回数は増え、赤は10回以上です。

アジア・オセハニハ各国を子細に見ると、実に味わい深いデータですが、JAについては、やはりこっちの夜明けのグレイライン、21~01Zがベスト、そして日没のグレイライン、09~11Zが続きます、

VOACAP予測の12Z~はさほど良くない、、。やっぱグレイラインパスがいちばんじゃないか!


ここでちょつとタバコを一服・・・

これまでの伝搬予測は通常モードに於いてでしたが、では、よりS/N深度の大きなFT8モードだとどうだろう?、っていうのを見てみます。




これは1月23日の08JST、各国に捕捉されたJAのFT8運用局を噛ませてみたものですが、驚くべきことに、CWやRTTYではありえない、18メガでWの東海岸までも届いていることです。7メガもEUの奥まで飛んでるし。

FT8でキロワット突っ込んでるひとも居ないでしょうから100Wと見て、 通常モードよりも10dB以上もS/N深度がでかい。

、、、これはさんすう計算結果とも符合しますが、、、眺めていると、教科書的な伝搬を無視して真昼のJAから夜のNAへ、あるいは夜のJAから昼間部分にも平気で飛んでます。恐るべき破壊力だ。

ブーベチームに於かれては、FT8の運用は、

FT8 will not be a “primary” mode. We will use this mode when the band dies, or before it opens.

とおっしゃっておられるようですが、だがそれは違う、

5キロ10キロ当たり前の潰し合いの場で、弱弱なATNO局を取るには、SNRの低い局から順にオートマで効率よく取っていくFT8を有効活用しない手は無い。

だからMM運用では、もっぱらFT8に出て、シーケンスを練習させてるんだろう。


==結論==

以上のことから、JAからブーベ島への伝播予測とその対策として、

(1)ごく常識的に考えれば、おそらく7メガがもっとも良い。その場合はチャンスは二度あり、よい子のみなさんが会社に逝かれたこちら側の夜明け後、22Z前後がベターだろう。

(2)14メガは、南極へのパスを見れば、こちらの朝と夕が良さそうだがVOACAP予測と合わず、ハテナ。まあ14メガだから、いつでもパスはあるんだろう。

(3)例外的に夜~夜間のパスが存在する10メガは、その限りではない。

(4)弱小ATNO局のためにFT8モードも盛大に運用する可能性が高いと思われる。その証拠として、3G9A/MMのFT8は皆が出やすい14メガにしか出てない。こちら朝夕の14メガのFT8に勝機がありそう。

(5)ロングパスやSkewedパス、赤道越えパス、南極パス、夜中の28メガなどの裏口入学の方法については知りません。

(6) アンテナが良ければ上記以外のルートは多数あるはずですし、まあ100kWほども突っ込めば、地球上、いつでもどこにでも届くでしょうが。

そして、、、


(7)せっかくコソボがニューになったんだから、ブーベなんて、どえらい苦労してまでやらなくても良いんじゃないすか?


、、、です。 


真冬に毎日早起してアタマに血を上らせて血管切らしたり、怪社をサボってクビになっちゃたりしてちゃ、すっころび本末転倒ですよ旦那。

やれコソボがニューだってんで、大慌てでドパイルこいてて恥づかしくないですか?

DXCCや福沢諭吉などの、タダの紙切れに踊らされて居るようでは人生おぼつきません。知足者富、足るを知る者だけが持ちうる豊穣の富に囲まれて生きたいものですの。


・・・・なほ、この考察と予想は、一介の競馬予想師であるわたくしの、もつぱら個人的な無線技術の興味によつて行つた通信及び技術的研究ですから、

これを真に受けて信じて、「おいこら!外れ馬券やないけえ!!」、お怒りになられても(二重敬語)、いっさいの責任は負へませんので云爾。

↑ブログトップページへ

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。